オーストラリア大陸縦断、3035km完走
ワールドソーラーチャレンジ1993参戦の記録


1993年11月7〜16日、オーストラリアで開催されたワールドソーラー・チャレンジ1993に出場し、総合20位で完走しました。所要時間は8日と4時間58分、ダーウィン〜アデレード間3035kmの公道コースに13か国から52台が出場し、29台が完走しました。

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 スタート順位は27位。前日の最高速テストの結果順である。最高速用のセッティングをしてくるチームも多い中、本番用の巡航セッティングとしたため中位に埋没してしまったが、周囲を見回しても追上げていくにはいい順位である。
 スターティング・ドライバーは奥山道子。11月7日、午前8時にダーウィンをスタート。
 レース序盤は、緩やかな起伏を繰り返しながら次第に標高の上がっていくコース。スタート後170kmあたりで現われ1kmにも及ぶ6%の上りが最初の難関となる。ここまでを極力ソーラーセルだけの発電でまかない、バッテリーを温存する作戦とした。
 スローダウンや立ち往生するクルマが続出する中、無事難所を超え、ドライバーを藤田英子に交した直後、駆動用チェーンが立て続けに切れるトラブル。ロード仕様にしてスプロケットを拡大したことでチェーンが周囲に接触しやすくなっていたことが判明、約30分のストップで修理を完了。
 アベレージスピードを上げ、いくつかのチームを抜き去りながら、初日を370km地点で終えた。

 2日目からは、走行中のメカニカルトラブルは激減し、原則として1日1回のドライバー交代のためにストップするだけで走り続ける。気候は熱帯から砂漠へと変わり、ドライバーにとってもソーラーカーにとっても、温度が最大の敵になる。直射日光にさらされるソーラーパネルは、停止したとたんに風が当たらなくなって60度以上にもなり、再び走り出して風が流れるまで効率が大きく落ちてしまう。制御用のCPUも熱でダウンしてしまうので急遽小型のファンを取り付けた。
 4日目以降、コースのスチュアート・ハイウェイ上空に雲がかかりやすくなった。一気に雲の先まで出てしまえばいいのだが、バッテリーの残量を考えると無謀な賭けでもある。また、向かい風が強くなったため、速度を上げたときの消費電力の急増も懸念された。このため日照を追いかけ、曇りから逃げつつ走ることになった。
 結局、この雲と逆風に最後までつきあうことになり、日中の最高速度55km/h、1日の平均速度で40km/hで走行し、9日目の12時58分、ゴールした。


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