日々のインデックス (5月以前の日々)|
■人の名前が思いだせんのだよぉぉぉぉ(7/28)
■益子にて(7/19)
■「腰を低くして主張する」のは難しい(7/9)
■今月は異様に短いです。(6/17)
8月以降につづく


Jul. 2003

7月31日(木)
 電車の中で読むのに『行儀よくしろ。』(清水義範)を買った。教育論として始まっていつのまにか文化論になって、また最後に教育論として着地する。平易な語り口で半分床屋政談風に書いてある(うがちすぎ?)けれど、わりと知力を要求される。ノウハウ本ではないからだ。平易であることと、中身が簡単であることは別なんですけどね。
 学力、知力、意欲、経済力、国力にプライオリティを考えようよ、と読めなくもない。と思ったところで、この「××に読めなくもない」という読み方(=都合のいいところを読み手が納得しながら読む)って、新書に特有の読書スタイルではなかろうかとふと気になった。文化論のところは判断留保だが、頭と後ろは賛成です。

7月28日(月)
 番組主題歌の着メロについて赤坂の某キー局取材。雑談になって周囲にいた40代、50代の偉い人(たぶん)にも、懐かし系ドラマの主演女優など水を向けると「ほら、あの…」「中井貴一のお姉さんで…」などとみなさん名前が出てこないのである。つい先日、同い年4人(+若者)で飲んだとき「固有名詞が出てこないんだよねー」と口々に言っていたばかりだったので妙におかしかった。やっぱりみんなそうなんだよぉぉ。

 もっとも先日は「えーっと、ほら、××への当てつけで結婚した。だれだっけ? ○○の××と別れてすぐ」「あー、△△ちゃんとだろ」「すっきりしたら△△ちゃんと即行で離婚した、あの」「わかった、■■■■■」と、もう一段階下世話な話だったが。

7月27日(日)
 去る24日発売のTS誌で電話番号の記載ミス発覚。手元で校了用コピーを2部作ってしまったことが失敗の原因。赤字が多くて見にくくなったので、つい元の校了紙からコピーを取り直して清書したとき転記ミスしたのだった。ご迷惑かけた方々、申し訳ありません。以後気をつけます。

 昨土曜は先日取材したPさんの真空管アンププロジェクト・ミニオフ会。何台かの全段差動アンプとケーキ、みんな手作りでレベルが高いんだ、これが。腰が抜けるほど。
「どこに何を売ってる」を知っていることもそれなりに必要だろうし、餅は餅屋に任せて、消費の専門家になるのも賢明だが、それだけでいいのか。と、おれはかねてから思っていたのだが、「自分でできると楽しいもん」の実践者を目の当たりにしたのは感動的だった。確実にこういう方々はいるのである。

7月23日(水)
 医療界に一石を投じているとかで、『ブラックジャックによろしく』、巷で評判らしい。今日、コミックス6巻の発売日だったようで、半蔵門線の中で読んでいるサラリーマン2名。連載中のモーニングでは立花隆がコメントしていたり慶賀なコトである。が、タイトルは何とかならんか。医療ものだとは一発でわかるものの、なんか芸がないのうと思うのはおれだけ? 小判鮫スタイルは悪くはないが、中身は情報ありドラマあり、渾身の王道スタイルでよくできているだけに、チープなお手軽感がつらい。「ブラックジャック」のあやかり感+「よろしく」のお粗末な意味不明さがヤなんだな、おれは。良し悪しよりも好き嫌いの問題なんだろうか。でも、このタイトルってどうなんだろう。
「あやかりタイトル」って、ちょっとでも余計に売るための保険みたいなところがあるから、うっかりバカ売れしたりすると当初の「意外な自信のなさ」が露呈しているようにも見える。「ブラックジャック」へのオマージュ(←死語っぽい。最近ならリスペクトってやつですか)と、言い訳はできそうだが。
 ケチをつけるのは簡単だが、タイトルつけるのが大変なことは熟知しているつもりなので、私がスカなタイトルを提案したときは遠慮なく罵倒してください。

 以前、ミュールが流行ったとき、新聞のコメントか投書でこんな話を読んだ。
「階段を下りるときぱっかんぱっかん頭の悪そうな音がするので、ウチらの間では『アホサンダル』って呼んでます」
 わし、こういう関西系のネーミングが好きですなぁ。ベタとひねりの間に批評と愛がある。タイトルに関係あるようなないような話だが。

7月19日(土)
 陶芸に興味のある人ならみんな知っている栃木県益子は、東北新幹線宇都宮駅からバスで約1時間、なんてことない北関東の小さな町だ。地方都市から郊外へ、農村へ、ケバい看板とバイパスばかりが目立つ、ありがちな情けない景色が広がっている。
 ま、どってことないイナカで、おれの故郷と大差ないのだけれど、バスが益子が近づくと、突然、英語の車内アナウンスも流れるのだ。つまりそれだけ外国人の訪問者が多いわけですね。ここは浜田庄司やバーナード・リーチゆかりの地だ。

 木曜日に行ったとき、フランス語なまりの英語?を話す外国人男性と、連れのお姉さん(30代だと思う)がバスで前の席に座った。彼女、美術系の大学院生かね。ナチュラル万能馬鹿とは違って、足元のサンダルやペディキュアのセンスが素敵。そんなことはともかく特筆事項がある。このお姉さんの髪、ぜんぜん傷んでないのか印象的だった。もともと細めで明るい髪質なんだろうが、染めたり脱色したことないんじゃないでしょうか。最近、絶滅状態だよ。絶対、渋谷じゃ見られません。「あまいろのー、ながいかみをぉ、かぜがやーさしくつつむー」状態なわけですね。ちょっと歳はいってるが、おれ、ぜんぜんいいのだ。来た甲斐があったよ、ってゲンジボタルか。
 えーと、このお姉さんを見に益子に出かけたわけではもちろんなくて、陶芸家H先生口述取材の2回目なのだった。

7月16日(水)
 製造物責任がやかましく問われる今日このごろ、「親の責任」をまったく問わないのはいかがなものか。親としての責任を本人たちは感じないもんなんでしょうか。長崎の中1みたいに未成年においては当然、50代馬鹿娘を育てた某県知事も。早々に出てきて申し訳ない、と何で言わないのかかねがね不思議に思っている。
「独立した人格」だの「人権」だのの無原則な拡大を許したのは、ヤの字業界への畏怖と同じく、人権業界へのタブー視、面倒くさいモノからの逃避が根底にあったと断言できる。利権構造の存在も同様。「市内引き回し」を、マスメディアが暴論だと叩く理由がインチキ臭いのは、人権関係のミソクソ論を自明の理としてきたことが隠せなくなったからだ。
 広島県で相次ぐ教育関係者の自殺が、ようやく取りざたされているけれども、ひとりの自殺の影には確実に数倍〜数十倍の病院送りがあるわけだ。ムシロ旗たててがなり立てる連中は確かに怖い。こいつらの理論的背景にあった東西対立の構造は冷戦終結で消えたことになっているが、アタマの中はそんな簡単には変わらない。冷戦終結からまだ10年ちょい。こいつらが消えるのをおれたちはじっと待つのだろうか。

7月13日(日)
 金曜の夜、ふとテレビをつけると女子サッカー日本×韓国戦が放送されていた。先制された直後。チャンスはやたら多かったのに、枠になっかなか飛ばんのー。後半、韓国FWのちょっと怖い顔のお姉さんがレッドカード喰らって、ぜんぜん攻撃してこないのに日本はなぜか5人で守っている。そういうもんなのか女子サッカーって。真ん中にひたすら放りこんで、9人で守られたらそりゃダメじゃろ。結局0-1だった。
 なんじゃこりゃと思っていたのだが、6月に行われた試合だったらしい。昨日のメキシコ戦、ビデオで見たらぜんぜんいいじゃん。この変貌は何? この前のズレまくりはおれの幻だったのか。こういう「必殺掌返し」があるから女はコワい。
 そういえば幸一兄ィの爆乳不倫問題は、一発レッドは回避されたようでまずは一安心ですな。彼女はお勤め先が先だけにヤバそうだが。3試合の休養(って出場自粛?)と減俸とか。「モンデタヨ山形〜!」ってベタベタなヤジに負けるな!兄ィ。

7月9日(水)
 どうも人間が練れてないもんで、忙しいときには気が短くなる。目的や論点のよく分からない話には左右の眉が寄ってしまう。いったいおれは何をすりゃいいんだい?と45分ほど耳を傾けて、ようやく現状の材料や先方の要望が見えてきたと思ったら、くらくらしたのだよ。要するに発刊スケジュールの間際になって、追加修正することになったページをデータ集めからやってちょーよ、文字数・ページ数は少ないけれどまずは研究者27人を調べてちょ、ということだったから。尻拭いってやつですか。そんなことワシはやらん!などと偉そうなことを言うつもりは毛頭ないし、理・工学から保健、農学、経済学にわたるおもしろそうなテーマなのだが「膨らましてください」「わかりやすくしてください」「多めに書いといてください」「短いですから(そんな大変じゃないでしょ?)」を連発されると、ちょっとちがうだろという気がしまくりくりのすけ。「もう1テーマあるんですけど」と後半ロスタイムに切り出されて、「そちらで考えているよりずっと難儀なんすから、もう」と平静かつやさしく言ったつもりだが担当のお姉さん、動転したのか目黒の喫茶店でお冷や倒してエラいことですがな。若干の時間的猶予をもらって引き受けたけれど、どうせだったら文句言わずに引き受けんかい、とも思うよ。ほんと。「腰を低くして主張する」のはヒジョーに難しいのだ。

7月8日(火)
 日本全国(といっても5カ所だが)夏祭りの「郷土食と酒」、撮影立ち会い。並べて見ると南北の気候風土の違いが、食べ物の色に出ていておもしろいです。青森、秋田は醤油系の濃色、京都、徳島、高知は素材系の淡色で、言われてみればそりゃそうだろという気もするが、「東京在住のその地方の人おすすめ」をさくっと集めたらこうなった。
 その足でL誌編集部に行って、このあいだの日曜、取材してきたPさんの真空管アンプ、ポジ切ってラフを描いていたら、一丁猛烈に作りたくなってきてしまった。かねてより懸案の6EM7全段差動pp。そんなことしてる場合じゃない。断じてない。のだけれども、トランス類だけ買ってくれば組めてしまうだけのパーツは在庫があるだけに、危険きわまりないったらありゃしません。14日朝までに3件約13p+α書けば、一瞬余裕? じゃないですね。九段下方面から強い念力を感じるのは「みたま祭り@靖国神社」の英霊たち? ではないこと、理解してますよん。

7月5日(土)
 いやぁ、まいった。とてつもなく時間が流れるのが速くて、もう7月じゃないか。最高気温は31度だとラジオでおねえちゃんが言っている。更新さぼりまくりで6月は1回も更新できませんでした。6月分、あんまり短いのでもう少し書いてツカ(?)が出てから、と思っていたのが6月中旬。あわただしくなったと思ったら、ぜんぜん書かないウチに7月なのだった。

 時間が流れるのが速いというのは要するに忙しいということで、表面的には商売繁盛で慶賀な状態なはずなのだが、相変わらず可処分所得はふえません。「自己資本比率、上がるよう頭と体をつかわんかい!」と資本主義のエキスを注入されたおれと、帳簿の数字を改善するために働いているわけではないんじゃないかい、という気がする、という怠惰で優柔不断なおれ。結局のところ、エキス濃厚につき日々働いておるわけだなぁ。
 というわけで、今朝方、計200KB分くらいのP社原稿を送って、明日午後、L誌の取材まで一段落。
 このご時世にありがたいことに4月刊行書籍に何度か重版がかかって(でも2%)、6月末刊行の書籍もさっそく2刷3000。重版通知はターボチャージャーのブースト圧みたいなもんだから、若干のタイムラグのあと俄然はりきったりする。とまぁ、厄年以降は好循環が続いているのだが、いつまでもあると思うな人気と仕事、8月決算まで可処分所得倍増計画を目指すのだ(クルマ、買えんけど)。

Jun. 2003

6月17日(土)
 昨日は神保町で打ち合わせ&校了のあと、やはり打ち合わせで近くにきていたライターM氏とランチョン。夕方のビールはうまいの〜、なんていってフリーランスの特権を行使しているうち結構な夜になってしまった。途中Sミュージックのキムラも呼んだのだが「今日の今日はダメだ」とかいってこなかった。しょうがないので恵比寿のヘンな店(おれは初めて)にいったら、カウンターで隣に座った兄さん(っても38〜39)が、すばらしい雑学王の読書野郎で抱腹絶倒。大手HシステムSE・独身・船橋にマンション所有だそうだ。リエちゃん紹介するからね〜。

6月12日(木)
 昨日のことSD社時代の同僚でフリー編集者のNが現れて、なんだかんだと夕方まで雑談。相変わらずシャープな企画力と愚痴っぽさが持ち味。商売繁盛の様子でまことに結構。で、今日は今日で突然C大学K教授を紹介してくれるというので表参道。仕事仲間とわいわいやっておるというのがいちばんの娯楽かも。

6月9日(月)
 月末〜月アタマは雑誌の仕事が集中するので、おもろいことはいっぱいあるのだが、つい更新が滞る。月曜朝イチのTS誌原稿を送って、一瞬ひといき。今週中に色校。無計画系のおれに、適度なペースを刻むのがこの仕事。だいたいこれの校了期間に髪を切ってるもんな。月末〜7アタマ〆のP社原稿、そろそろ本腰モード、か。



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